憂え

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すごく居心地が良かった。 楽しかった。 何を言っても返してくれる。 泣き言を言っても励ましてくれる。 くだらない話も救いだった。 現実では相談なんてできなくて。泣き言なんて言えなくて。 人とのコミュニケーションに飢えていた私は、そのサークルに自分の居場所を求めた。 寂しくて寂しくて なんだか無償に寂しくて 唯一メールをしていた彼も 受験によって人が変わってしまって。 メールの返信が来なくて、それだけで爆発しそうだった。 でもサークルの雑談は、言葉が返ってくる。 くだらない言葉でもなんでも、私は本当にその状況に救われた。 彼からのメールが来ない事も気にならなくなった。
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