第一章 ー青い果実ー

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「うう……。もういや……」 「もう。いつまでそうしてるのよ」 紗綾の声には呆れが混じっているようだ。 くよくよしてもしょうがないけど、でも……。 「行かなきゃいけないとこあるんでしょ。遅れるよ」 その言葉を聞いて、私の頭は急にスッキリとした。言い方を変えれば、真っ白になったと言うだけなのだけど。 「生徒会忘れてたっ」
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