第一章 ー青い果実ー

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「え? えっ?」 オロオロとする私の目の前で紗綾は呆れたように息を吐く。 「ゆう。分かってないみたいだから言うけど、ゆうが今考えてたこと全部喋ってたからね」 心の中のことを、喋っ……た? この高校に来て1番良かったこと……とかを? 気づいた瞬間私の口からは生涯で1番大きいと思われる声が出て、顔を机に突っ伏したまま、ホームルームが終わるまで上げることは出来なかった。
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