ご祭神

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日本には 沢山の神様が存在して 八百万(やおよろず)の神 なんて 言われますが 神社を 訪ねると そこには色々な 神様がまつられています。 日本のなかの神社格式一番 が 伊勢神宮 ですが ここには 天照大神 (アマテラスオオミカミ)がまつられています。 パワースポットとしても 有名で 参道にある 何百年もの樹齢の大杉に 抱きついていらっしゃる 若い女性を よく見かけます。 某スピリチュアル系の方々の影響か 若い方の参拝が増え 何処に何の お宮があるとか 何処でどんな パワーが 得られるか よくご存じです。 ここにまつられる 天照大神様は 天皇の先祖の神様とも 言われて 皇室とも 関わりが深いところです。 皆さん 熱心に 参拝されるわけですが もともと 日本の神社にまつられる神様は 大自然の象徴、そのパワーに他ならないと 言われています。 山や 滝、大きな岩とか木、風や嵐、地震や噴火などの自然現象… 人々はそれらを恐れ、人の力では どうあっても 操作することができないもので、人を生かしも殺しも する存在として 崇め奉ってきたのだと。 とっても シンプルで 素敵な考え方だと 私は思います。 様々な自然に神の名前をつけて 日本人は自然と 向き合ってきたのです。 そういった 神様や神話は奈良時代に 一つの記録としてまとめられます。 それが「古事記」や「日本書紀」ですが この編纂の目的は 天皇家の系譜をはっきりさせる(つまりは、天皇の元をたどれば神様で、それをはっきりさせることで威厳をつける)こと とも言われているようです。 私も 仕事柄 色々な神社、神宮を 訪れる際には 必ず そこにまつられている ご祭神を 案内するのですが お客様方の ほとんどは どんな神様がまつられているか 興味はあまり 無いのです。 「ここの御利益は?」 とか 「どんなパワーがもらえるの?」 とか。 あまり ご祭神を質問されたことは ありません。 とりあえず 神社仏閣にはお賽銭をなげ(これは絶対はずさない!)、手を 合わせる。(あるいは柏手) でも そこに 何がまつられているかは あまり 気にしない。 どうですか? この感覚は 多分 海外ではあり得ない のではないのかな…と。
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