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……ある日突然……
仁に言われた……
『……カズ……
俺、結婚するから……
もうカズに逢えない……』
『……仁、じゃあ後……
何回抱いてくれるの?』
『……カズ、ごめん……
もう、カズの事……
抱けない……』
……俺は……
仁をキッと睨み……
『……俺……
おめでとうなんて、
言えないから……』
『……カズ……
ごめんな……』
……俺は……
何も言わずに床に、
脱ぎ散らかしの、
服を手に取ると、
最後の情事も味あわずに、
……仁の元から……
姿を消した……
……元々……
俺と仁はセフレって奴…?だったから……
……俺に仁を……
咎める理由も権利も、
なかったけど……
……それでも俺は……
仁が結婚する事が、
面白くなかった……
……俺は……
仁だけだったのに……
……仁なんか……
好きじゃない……
……俺は……
こう思う事で、
現実逃避しようと
していた……
……仁なんか……
セフレなのに……
なんでこんなに、
虚しいんだ……
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