名に体を表す

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土屋はギャラリーに設けられた畳の上で、背筋をピンと伸ばし正座している。 閉じられた瞳が渇と見開き、僅かに腰を浮かし筆を取った。 淀みなく流れるような筆捌きに観衆は釘付けだ。 仕上がった文字は――… 『nostalgia』 どことなく険悪な雰囲気がするのは気のせいだろうか? .
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