~1章~

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「わかってるよ、さゆ。行きたくないんでしょ?」 「うん…」 「いつもの手、使いなさい」 「いいの?課長の歓迎会だけど大丈夫?」 「こっちは上手くやっておくからさっ。電話は歓迎会終わってからでも大丈夫?」 私は安心し、頷く。 美里のいつもながらの優しさに感謝し、仕事に戻る。 いつもの手…残業って口実。 皆、そう言うと無理には誘ってこないし、美里が上手くごまかしてくれるから、助かっている。 歓迎会に行かなくていいことで、少し気持ちは楽になったけど、明日から課長と昼食も一緒にってことを考えると、最悪の気分だった… .
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