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誰も居ない公園。
ブランコに腰を降ろす。キィ、と嫌な音がした。
「すまん、シュシュ。僕は地球に勝てそうにない」
と、一人で懺悔しながらアイスキャンデーを一つ、袋から取り出す。
涼しそうな水色をした、棒状のアイスキャンデー。
袋を丁寧に開け、口に含もうとしていた――その時、
「はああ、美味しそうですねぇ」
隣で、物欲しそうな声がした。
「どなたですか?」
肩まで伸びている灰色の髪に、緑色のジャケット。中には赤色のシャツを着ている。下は、動きやすそうなハーフパンツ。
「私ですか?私は私は、星喰真実(マコト)ですっ」
大きな瞳の彼女は、確かにそう言った。
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