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「あっ!ちょっと何で立ち上がるんですかっ!こんなに可愛い少女が欲しそうな目で見てるんですよ!くれてもいいじゃないですか!?」
「自分で可愛いって言う子を可愛いとは思わない質でね」
少女と言っても、僕と同じくらいだし。
白いシャツ一枚に、ジーンズというラフな格好の僕に比べて、彼女はいくらか上半身が暑そうに思えた。
それにしても――星喰、ねえ。
「何ですか……。その絶滅危惧種を見るような目は」
「別に」
アイスキャンデーを平らげ、袋からアイスキャンデーをもう一本取り出す。
彼女の目の前で袋を開け、中身を彼女の前に差し出す。
「はわわっ。頂けるんですか!?やっぱり私が思ったとーりにアナタは優しいお方なんですっ!」
彼女が大きな口を開け、アイスキャンデーに噛みつく――前に、アイスキャンデーにかじりついた。
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