Ⅰ・星喰真実

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「ぎゃー!わー!!きゃー!!!にゃー!!!」 「うるさいなあ」 アイスキャンデーを舐めようとすらしないで、咀嚼し終えた後、隣で騒いでいる真実ちゃんに言う。 「あなたは鬼ですか!悪魔ですか!人間ですか!?」 「これでも僕は、れっきとした人間だよ」 僕は鬼でも悪魔でもない。 魔女なら知ってるけど。 「自分で人間と言う人を人間とは認めません」 明らかに不機嫌そうな表情を浮かべる真実ちゃんだった。 「――ところで、鬼畜さん。あなたのお名前は何ですか?」 「鬼畜じゃない。僕の名前は――冷水涼(ヒヤミズリョウ)」 「あらら?随分と涼しそうな名前ですね」 「地球灼熱化が進んでるからね」 「灼熱化ですか。あれ?温暖化だった気が……」 首を傾げる真実ちゃんを横目に、僕は袋を掴み直す。
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