3701人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
ある城の一室。そこで頑張って新たな命を生もうと頑張っている女性がいる。
そして、その前の扉には十人近い男女が心配そうに祈っている。
俺、シンラ・ドラグニストも、最強、無敵とは言っても、この時は妙にそわそわしる。皆もその事を気遣ってくれてるのか、今は誰も話し掛けない。
おぎゃー!おぎゃー!おぎゃー!
シンラ「っ!生まれたか!?」ドガァン!!
ただ普通に開けただけなのに、扉が軽く吹っ飛んだ。後で直しておこう。
「あなた、赤ちゃんが驚いちゃうわ」
シンラ「いやー、すまんすまん。で、俺らの子供は?」
「はい、どうぞ。三つ子よ?男の子二人、女の子一人」
シンラ「三つ子!?うーむ。予想通りだ」
魔法で赤ちゃんを宙に浮かせて、クルクル回す。兄が転生者。弟が魔盲。妹が全精霊使い。
シンラ「じゃあ、兄がアロン。弟がカーデル。妹がイリアだ。全員、昔の俺並に強くしてみせるぜ!」
『殺す気か!?』
決意表明をしただけなのに、怒られた。
シン「あのな、お前が無茶苦茶なのはわかる。息子、娘はお前に似て無茶苦茶だろう。だがな、お前レベルが三人って、考えただけでも身震いがする」
………ふむ。そうなのか?俺わかんなーい(キラッ
………ごめんなさい。
シンラ「まーそれは置いといて、アロンは転生者っぽいから、その死に際見るぞ」
ルン「プライバシーの……侵害……」
ルン、何を言っている?
シンラ「俺の前でプライバシーがあるとでも?」
『………うわぁ………』
何だその目は。
取り敢えず脳にある記憶を抜き取るか。もちろんコピーを。
アロンの頭に手を乗せて、死ぬ前の記憶を抜き出す。それを宙に漂わせ、ディスプレイ状にした。さて、我が息子はどんな死に方をしたのかな?
最初のコメントを投稿しよう!