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自分でも、こんなことをしていると、皆の目が冷たくなるのはわかってはいるが、別に、わたしは気にしない。
言うだけ言わせていればいいのだ。
わたしは、わたしのしたいことをする。
変な人だと、思われても構わない。
クラスメイトの視線をなんとも思わないくらい、わたしには、心から惹かれるものがある。
休み時間になると、いつも必ず見るもの。
それは、芝居だ。
わたしは、芝居の台本のようなものを、いつも読んでいる。
何故、明るくもない性格の持ち主のわたしが、こんなことをしているのか……
それは、母の影響だろう。
わたしの母、優子は、昔は少しばかり名の知れた、女優だった。
わたしは舞台での母の、芝居や演技を見て、幼心にも感動をしたのだ。
わたしは覚えていないけれど、昔、5歳のわたしが、こう言ったそうだ。
――――
『―――あのね、はるちゃんね、ママがやっているような、おしごとがしたいの。きれーなふくきて、いつも えがおなママがだいすきだから!』
―――
その時のわたしは、満面の笑顔で、本当に嬉しそうだったそうだ。
話す母も、とても嬉しそうだった。
この話を聞いたのは、小学校を卒業する前だった。
その二ヶ月後、母は、交通事故で亡くなった。
父からその話を聞いたとき、わたしは頭が真っ白になった。
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