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小屋が見えるほど近くまで来ると、扉の前にいる人物が私に気付いて大きく手を振ってきた。 白色に近いクリーム色で、適当に切ったであろう長さのバラバラな髪をした私より2つ3つ年上の彼女は、年上だというのに落ち着きがなく、無邪気だ。 大きな声で私の名前を呼びながら、笑顔を向けている。 私は小さく手を振り返し、早く早くと急かす彼女の言葉に頷きつつも、歩調はゆっくりとしたまま彼女の元へ歩み寄った。
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