弾ける泡

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二本目のドンペリが空いて、私はかなり酔いが回ってきた。口の中がアルコールと煙草に占領されて気持ち悪い。 私がこの店に来る時は決まって彼と喧嘩した時で、葵はそんな私を長年見てきて分かってるからか、溢れ出す愚痴を隣でただただ聞いてくれる。 私より五つ年上なだけあって、考える事は今まで出会った誰よりもまともだ。その半面、この街でまともな人間なんているのだろうかとも思う。ましてやホスト。
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