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「お前が俺の言うことに逆らえるわけないよな?」
整った顔立ちをしてSっぷりをだしながら薄ら笑いを浮かべる。
その綺麗な瞳からは視線がそらせなくて、いまにもすいこまれてしまいそう。
こんな関係が起こりだしたのはほんの2ヶ月前だった。
「羅夢~??寝てるの?」
母 佳奈美の声で目を覚ます。 ふと時計をみると針は7と3を指している。
3時35分におこす母を恨みながら布団を被りまた夢の世界に戻ろうとした。
しかし数秒後。
思考回路が整理されて7時15分と気づき飛び起きた。
壁にかけた制服を奪うようにしてとるとハンガーが床に落ちた。
無視無視…
制服を来ながら下にかけ降りていくと呑気な顔して歯を磨く弟の柘都(タクト)がいた。
「邪魔!どいて!!」
柘都の方向に突進していきながら声をあらげると柘都は後ろに一歩さがり道をあけた。
我ながら聞き分けのいい弟だ。
生意気なことをしてきながらも姉には逆らえない柘都の服従っぷりは他人に自慢したくなるくらいだ。
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