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「うちしたことないからパスっ」
「え?羅夢が!?意外だなぁ」由香は私を見て目を見開き、そしてニッと笑った。
何か考えてるな…
「そういう由香は?」
むっとして質問を由香にする。愛は目線を私から由香に移した。
「中学に無理矢理ならある。」
由香は嫌そうにいった。
「彼氏?」
愛はニヤニヤしだした。
「そんな文武の邪魔になりそうなものいるわけないだろ。剣道部の部長だった奴に部活終わりに告白を断ったら無理矢理…だ。しかも舌までいれてきて…」
だがなぜか由香は悲しそうな顔はしなかった。
「うわっさいてーっ」
愛は眉間にしわをよせる。
しかし由香はふふんと笑った。
「だから舌を思いきり噛んでやった。そいつ、1ヶ月はまともに喋れなかったぞ」
うわっ いったそ…
ただではすまない女が由香だと改めて実感。
「部活は…?」
まだ痛そうな顔をしながら由香に質問する愛。
「弓道部に転部した。前に剣道部とどっちに入ろうか悩んでたしな」
そういえば、由香は弓道を県大会で優勝したんだっけ…
全国は確か腕を悪くして辞退…
もしでていたら全国一だったとか。
由香すごいな…
「じゃあ理想のキスはどんな感じ?愛はね、学校帰りに手を繋いで歩きながら…」
愛は妄想の世界に浸り始めた。そして急に顔を真っ赤にした。
「愛の話はいいんだよっ!!羅夢は?」
自分から話始めたくせにっ…
そしてうちにふるな…
愛が はやくぅ とせかした。
あんま考えたこともないのに…
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