20年前

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 主人とはあたしはあたしの20歳の誕生日の9日前からつきあいだした。 主人と付き合う約2ヶ月ほど前まで9歳年上の男性とつきあっていたあたしはその彼に海外赴任の辞令がでたため、プロポーズされてた。ただ、高校を卒業しすぐ就職したため、まだまだあたしは幼かった。7年後のあたしだったら、間違いなく着いていっただろう。7年後のあたしは、国内外の旅行に加え、幼い頃からの念願だったバイクも購入し2週間のソロツーリングも達成していた。それ以外にもいろいろな経験も積み、公私ともに充実した生活をしたあとのあたしだったなら今と違う人生立ったと思う。幼すぎない、少しは成長したあたしにプロポーズされていたら9歳年上の彼に着いていけたと思う。 とにかく、彼に着いていきたくないのではなく、パスポートをもっていなく飛行機すら乗ったことの無かった。国内旅行もあまりしていなかったあたしは海外に着いていくことがとにかく怖く未知の世界だった。自分の親を彼に紹介するのが恥ずかしかった。 そんなとても幼稚な理由であたしは彼のプロポーズをことわりフリーになったあとに、同じ会社だった今の主人に告白された。とくに特別な感情はなかったが、人としてはやさしくとても温厚な彼が好きだったため、別れた寂しさを埋めるようにつきあいだしたのが今の主人。そんな軽い気持ちでつきあいはじめたのが今から20年前。 その後、だらだらと8年の交際期間を経て、あまり結婚願望がなかったあたしは長男の妊娠を機に彼と結婚しました。つきあい始めたふたりにの記念日に。 結婚生活は交際期間が8年と長かった上、あたしが妊娠していたため、甘い新婚生活とはいえなかったし、けんかをしたりはあったが、主人と別れたり離婚したいと考えることはなく、とても平和で幸せな生活を送っていると思っていた。 .
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