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――――愛の裁判――――――
「結婚しよう」
「よろこんで」
今、二人の愛は誓い合われ結ばれた。普通ならばそれで婚姻届けを出したら結婚ができる。
だが、俺達にはできない。
こんなに愛し合っているのに!こんなに好きなのに!
二人の前に立ちふさがった壁は日本の法律。
年齢だった。
俺の名前は雅也、歳は16歳。そして相手の名前は可憐、年齢は同じだ。
現在の日本の法律では、男は18歳、女は16歳で結婚が可能だ。
だが……
今の俺達の歳じゃ、可憐しか結婚ができない。
俺ができない為、二人は結婚ができなかった。
国に!法律に!国会に!
俺達の愛を邪魔する資格はないだろ!
「ねぇ…雅也?」
「ん?」
不敵に可憐が笑いこう言った。
「私、良いこと思いついちゃった!」
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