3人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんな!どうして!?」
「あなたは言った。二人ならばどんな壁も乗り越えられると。これくらいの壁、二人なら耐えられます。乗り越えて下さい」
……あ…。
大切なものを忘れかけていたのかもしれない。
大切なのは結婚という形あるものよりも、二人にある愛だったじゃないか。
いつのまにか形にばかり気をとられてしまっていた。
大切なのは『無償の愛』そう誰かが言っていたのを思い出した。
俺達はまだまだ若いんだ。
二人でいる時間をもっともっと大切にしていこう。
後悔しないためにも。
ずっとずっと愛し合っていこう。
「…可憐。好きだよ!」
「私も!愛してる!!」
俺たちは明日へと歩きだした。
……二人で、手をつないで…。
《完》
最初のコメントを投稿しよう!