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グジュッジュルッ 体育座りをして、林檎を丸かじりするように心臓に口を寄せる。 「んぅぅ~中からジュワって旨味が!」 俺にも!俺にも!と凛のまわりをバサバサ飛び回る。 風魔の分を渡して、満足そうにゴロンと横になり空を見上げる。 「さっきの男、袴に刀振り回してたよね?」 「ん~! はひたひ! はわったにゃつはったは」 意味わかんないし…凛が呟いた時、複数の足音が近づいて来ていた。 ザザザザザザッ 目線だけ足音が聞こえる方へずらし、風魔に向かって人差し指を鼻と口の前に立てた。
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