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「私あんたと話ししてる程、暇じゃないんだよね」
「行かせませんよ!」
刀を抜く男を見て、フッと鼻で笑い凛は屋根に飛び乗った。
バイバ~イと男に向かい笑顔で手を振る。
男は何が起こったのか理解出来ず、立ち尽くして居た。
「何処かの忍びだったのでしょうか?……ばいばいとは何だったのでしょう……。それにあの目の色……」
「凛! 何やってんだよ!」
「吸血鬼だってバレてないよ! 平気。平気」
グチグチと言っている風魔に対して、凛は先程の男の事を考えていた。
屋根から降りた時も対してビックリしてなかったみたいだし、私の事もすぐに見つけちゃったし。
面白い人間だったな。
「ねぇ風魔! 明日昼間に町の様子見てみない? どこだか分からないし~さっきの人たち皆袴に刀だし」
「そうだな~。確かに変だよな!」
よし!決まり!とどこか楽しんでいる凛たちは、暫く使われていない家を見つけ、今夜の宿にする事にした。
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