2/4
前へ
/181ページ
次へ
深夜一時、都内某所。 高層ビル屋上に彼女と烏が居た。 「絶対に行かないからね!」 そう言い張る彼女は、腰までの黒い髪に紫の瞳。 スラッとした体。 薄紫のTシャツにショートパンツ。 名前は風祭 凛(カザマツリ リン)。 19歳。 彼女の一族は15歳になると成人と見なし、一羽の烏と共に独り立ちする。 「凛が行かなきゃ俺がすげえ怒られんだよ~。まじお願いっ!」 凛にお願いをしている烏は、風魔(フウマ)。 凛に仕える烏である。 凛と同じ紫色の瞳に全身が黒い羽。 凛の一族は自分に仕える烏のみと会話が出来る。 そう… その一族とは…… 吸血鬼。
/181ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加