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「この話しは終わり! お腹減ったし、ご飯行こっ」 満面の笑みでそういう凛。 彼女は吸血鬼なのだから、食事とは人間の血である。 特に心臓は格別らしい。 彼女に仕える風魔も同じだ。 「俺は知らねえからな! 飯なら俺にも少し分けてくれ~」 彼女たちはビルから飛んだ。 「どうせならイケメン希望なん……!!」 「凛!??」 意識を失いまっ逆さまに落ちてゆく凛。 どうにかしようとしがみつく風魔。 しかし烏が凛の体をどうする事もできず、ただ落ちてゆく。 「くそっっ! いったいなんで気絶してんだよ!!」 そして凛と風魔は消えた。 始めからそこには存在しなかったように。
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