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「さっきまで居た場所じゃない事は確かだよね。悩んでも分かんないし、下に行ってご飯にしながら考えよ!」
こんな時に飯かよ と呟くも食欲には勝てず、了解して下へ降りる事にした。
下に降りてみれば、周りは古くさい一階のみの建物ばかり。
しかも道がかなりいりくんでいる。
それに辺りは電気が一切付いておらず、かなり暗い。
吸血鬼である凛たちだからこそ見えるものの、人間では歩くのもやっとだろう。
そのせいか誰も居ない。
「こんな所都内にあったっけ?」
「この建物……長屋だよな~?」
ザザザッ
突然前の路地から一人の男が現れ、ニヤニヤ笑いながら近づいて来た。
その男は袴を着て、髪はボサボサで後ろで一つに結び、右手には抜き身の刀を持っている。
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