44人が本棚に入れています
本棚に追加
「妙な着物を着てるが……女か? 悪いが手に入れたばかりのこいつの切れ味が知りたくてね」
袴に刀?
まるで時代劇じゃん。
相手から来るんだからいいよね?
目を細め口元を緩めると、男は一歩踏み出し刀を振り上げた。
グシュッ
「ぐっっ……何が起こっ」
バタン
最後まで話す事なく男は倒れた。
地面には左胸に開いた穴から血が溢れ続けている。
「心臓なんて本当に久々」
うっとりした声で呟いたのは凛。
凛は男の隣に一瞬で移動し、左手で男の左胸をひとつきしていた。
「俺にも分けてくれ~!」
男の事など最早眼中にない凛たちは、屋根の上へ飛んだ。
ゆっくりと食事をする為に。
最初のコメントを投稿しよう!