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父さんはそう言って俺に笑顔を見せてすぐ真剣な顔に戻り母さんに向き直るとまた話始めた。
「あいつらが動きだしたら俺があいつらに幻術結界をして一瞬だけ隙を作るから全速力で逃げろ」
「そのあと、あなたはどうするの?」
「心配すんな、生きて逃げ切れる! ・・・そして中央都市で三人で暮らすんだ」
「本当に?」
「あぁー本当だ」
「・・・分かった」
「よーもうお別れの挨拶はすんだか? そんじゃ~食事の時間だ・・・行けー!」
「やるぞ!」
「はい!」
合図と共に父さんが幻術結界の呪文を唱え始めた
「我は神の光の者なり、魔の者を惑わす光なり」
唱え終える瞬間に母さんは小さい俺を抱えて全速力で走り出した。
それから三日たち俺と母さんはうまく逃げ切れることができ、やっと中央都市に着き、そこからの記憶が全く無く、目が覚めた時いた場所は中央都市で一番医療設備が整った病院だった。 母さんの話によると都市に着いた後、都市の陰陽師たちに保護されて質問攻めにあったらしい。
それからは普通に町で暮らしてたけど・・・父さんは 一向に俺と母さんのもとに戻ってこず、父さんが隊長を務めていた部隊の人や知り合いの陰陽師たちの人が父さんを探して下さったけど何も見つけられなかったらしい・・・。
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