陰陽師

～はじまり～

ちなみに普通の陰陽師たちは精々四級の妖怪を倒せるかどうかの強さがある。

「そろそろ仙場さんが迎えに着くる時間ね」

仙場さん、本名は仙場 薫さんで俺の陰陽師としての師匠で現特殊戦闘部隊第一隊の隊長で陰陽術と妖刀[暁]―仙場さんの最高傑作の妖刀―の使い手である。
「早くしなさいよー」

「分かってるって」

自分の部屋に入り準備をしていると･･･。

――コンッコンッ

と玄関のドアを叩く音がしたあとに。

「ごめんくださーい」

ちょっとキー高めの声に腑抜けたようなしゃべり方･･間違いない。

「あっもう来たのか」

予定より三十分早い到着。
(相変わらず早いなあの人)
「あら！ 相変わらず早いですね～」

「いや～奥様の煎れた珈琲が飲みたくって早く来ました～！」

(あの人･･･本当に二十三歳なのかな･･･)

そんなことを考えながら、準備が終わりリビングに向かった。