~はじまり~

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――目的地には町の東側にある門を抜けてそのまま東に約30kmの所にある。 「やっと着いてね~」 (思ったより時間がかかったな) 30kmなんて転送術を使えばすぐだが、仙場さんは転送術を使わないから結果二時間ぐらいかかってしまった。 「あそこが大蛇の巣ですか?」 「そ~だよ、じゃ~私が呼び出して、出てきたら始めるから武装術発動しときなさいよ~」 「はい!」 俺は返事をしたらすぐさま準備をした。 俺の戦闘スタイルは仙場さんの剣技と小さい頃父さんに教わった陰陽術、九尾の力の3つを合わせた自己流のスタイルだ。 (ただ、九尾の力を使うと・・・) 「相変わらず、迅君の耳と尻尾の毛並みはいいね~」 そう・・・九尾の力を使うと耳と尻尾が出てくる。 「仙場さん・・やめてください・・・」 ちなみに仙場さんは俺の耳と尻尾をもふもふするのが好きみたいで力を使う度にもふもふしてくる。
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