日常

4/6
前へ
/6ページ
次へ
休み時間は友達と雑談することが多い。今も、目の前にいる二人と談笑している。 「そういえば、宮田ぁ」 宮田とは、私のことだ。フルネームは宮田 蘭。名前負けしているとよく言われる。…自覚はしている。 私を苗字で呼ぶのは、林田 美尋。モデル体型で、スラッとした美人。男らしくてサバサバしていて、すごいオシャレだから男女共から人気がある。美尋は幼なじみで、昔ながらの親友だ。 「…私も、聞きたいことがある」 この子は野々原 唯。美尋と同じく、幼なじみ。綺麗系美少女で可愛らしい。人形みたいって言った方がわかりやすいかも。口下手だけど、そこが良い、クールビューティー、そう言われて、男子から人気がある。 私には勿体無い、大切な親友たちだ。 「二人ともどうしたの、いきなり」 そう切り返すと、二人はアイコンタクトをして頷き合い、話を切り出した。 「宮田って男いないの?!」 「…恋愛、興味ないの?」 同時に言ってきた言葉は全くの別物であまり聞き取れなかったが、なんとなくはわかる。 ……私の苦手なガールズトークキター。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加