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休み時間は友達と雑談することが多い。今も、目の前にいる二人と談笑している。
「そういえば、宮田ぁ」
宮田とは、私のことだ。フルネームは宮田 蘭。名前負けしているとよく言われる。…自覚はしている。
私を苗字で呼ぶのは、林田 美尋。モデル体型で、スラッとした美人。男らしくてサバサバしていて、すごいオシャレだから男女共から人気がある。美尋は幼なじみで、昔ながらの親友だ。
「…私も、聞きたいことがある」
この子は野々原 唯。美尋と同じく、幼なじみ。綺麗系美少女で可愛らしい。人形みたいって言った方がわかりやすいかも。口下手だけど、そこが良い、クールビューティー、そう言われて、男子から人気がある。
私には勿体無い、大切な親友たちだ。
「二人ともどうしたの、いきなり」
そう切り返すと、二人はアイコンタクトをして頷き合い、話を切り出した。
「宮田って男いないの?!」
「…恋愛、興味ないの?」
同時に言ってきた言葉は全くの別物であまり聞き取れなかったが、なんとなくはわかる。
……私の苦手なガールズトークキター。
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