第一章:謎の玉

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画面が真っ暗なのだ。しかも電源を入れても全く反応しない。俗に言う電池切れってわけだ。 『電池切れプギャーwww見ても意味ナスwwww』 こいつが今どんな顔でどんな体制で馬鹿にしてるかは言わなくてもわかるよな?本当にうぜぇ。只、ひたすらに。 『わたすの携帯でよろしかったら見ましょう?wwwww』 もういい、フルシカトだ。 『そんな怒るなって!今教えてやるか……………ら?あれ?おかしいな?……………………電源入らないや、てへぺろー///』 三秒後、ベロをちょっと出してそういった彼の断末魔が不気味な森に響き渡った。 あまりにも汚い声だったので今回は割愛させていただきます。 『結局、時間は分からずじまいってことか。』 『…………イ、イエス、マスター。そして報告なのですがいったん、空に浮かぶ月を見てくださいまし。』 なぜかボロボロの生ごみこと智樹が地面にうつ伏せに伏せながら言った。 こいつ急にキャラ変えやがったな。どっちにしろ元がキモいからいくら変えてもキモいのだが。 そんなことはさておき、先ほどの場所だと高い木に邪魔されて月が見えないので上を見ながら移動するとそこにこれまた幻想的に輝く赤い月と青い月があった。 『なんだよ……あれ?』 『わたすが知るわけないでしょww月をみたらああなってただけですwww』 すっかりキャラ変をやめ、いつも通りに戻った彼が立ち上がり体についた土を払いながら答える。
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