第一章:謎の玉

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俺がしばらく月を眺めていると智樹が例の玉と横に転がっていた俺のスクールバックをほうり投げてきた。 『これ入れといて!』 『なんで?』 『俺達がここにいるのはこいつがなにか意味を持ってるはずだからさ。』 『まぁ、たしかにそう言われればそうだな』 智樹のいうとおりこの玉を掴んだら今現在の状態になったわけだしな。だが何故か納得いかない。玉を持っていくのに反対な訳ではない。 では何が不満なのかと言うとそれは智樹の肩にちゃっかし背負われたエナメルバックが原因である。 『そっちに入れればよくないか?自分で持ってけよな』 明らかにあっちのが重い荷物をいれるのには適していると思うのだが。 『だって司のバック中味なんも入ってないじゃんwwそれに俺のは夢と希望でいっぱいいっぱいだしさ!』 ……つっこまないぞ!絶対に!なんでもかんでもつっこむと思ったら大間違いだ!! さぁ、一旦仕切り直して、奴の言う通りたしかに俺のバックにはなにも入っていない。教科書の類いは全て教室だし、弁当は学校で買っているからなし。携帯ゲーム機は授業中に某狩猟ゲームをやってるのがばれて没収され帰ってきてないし。 しかしそれは智樹も全く同じであるはずだ。 では、何故、彼のバックは夢と希望とやら(すまん。つっこまずにはいられなかった。)でいっぱいいっぱいなのか?その答えはあまりにも簡単。もうお気づきの方もいるのではないでしょうか? お気づきではない方のためにヒントを三つほど。 1、彼は重度のオタク 2、彼は読書大好き 3、彼はアニメも大好き 衝撃の答えは次のページで! 見たくない人も次のページへ!
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