第一章:謎の玉

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幼女関連と思った方は残念!!夢と希望ではなく我が人生そのものと彼は言っていました。初めて聞いた時はまじ引いた。つか現在進行形で引いてる。 くだらない昔話はおいといてと、お次は皆さんおまちかねの正解発表です。ではいきましょー 智樹の後ろを指をさし一言! 『あんなとこに幼女がっ!』 『どこだああぁあぁああぁああ!!!!』 全力で走っていく変態。 その変態に追い付き。 バックだけを掴む俺。 バックを全力で引く俺。 後ろに吹っ飛ぶ変態。 バックの中味を出す俺。 散らかる奴の夢と希望という名のライトノベル。 頭脳明晰な皆さんはわかったよね?バックを逆さまにすると滝のように明らかにバックの許容量を超えてでてくるライトノベル。 一体どうやってこんな量入ったんだ。きもちわるすぎる。 物凄い早さで地を駆ける足音がしたと思いきや、急に背中に走る衝撃。 吹っ飛ばされ、地面を転がる俺。あいつが走ってきて後ろからドロップキックをしたという事実を理解するのに、時間はかからなかった。珍しく立場が逆転したな 『お前!は!な!にふざ!けてんだ!ゴルァア!俺の!夢と希!望にな!にすんじゃゴルァア!』 転がり終え立ち上がった俺に向かって叫ばれる怒号。その前に落ち着け。アクセントがおかしすぎるだろ。仕返ししてきた智樹の方をみればもう彼の夢と希望はバックに収納されていた。どんな早業だよ。そしてあのバックは青狸ポケットか。 これ以上無駄なやりとりでページを増やすわけにもいかないので。渋々、自分の空のバックに玉をいれて背負いまだブツブツ文句を言う智樹の近くに移動する。 『そこにいるのは誰だ!?』 隣にならんだその時、後方から鋭くもはっきりとした声が俺たちの耳に届いた。
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