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その声の先にいたのは右手に赤い炎が灯るランタンらしきものをもち、口の回りに喉を隠すほどにまで伸びた白い髭をたずさえた白髪の老人だった。
その老人の服は裾が足元まであり、いかにも魔術学園の校長先生という職業がよく似合う外見だった。つかぶっちゃけハリー○ッターのダンブ○ドアにそっくりだ。
『そこでなにをしておる?』
そのダンブ(ryがこっちの様子をうかがいながら徐々に近づいてくる。
『なんていうか信じてもらえるかわかんないんですが変な玉に触って気がついたらここにいたんです』
俺は今さっき自分と智樹の身に起きたありえない出来事をありのまま話す。
『………!!そうかそうか………』
老人は一瞬動揺したがなにかに納得したように指をあごに携えた。
『こんな所で立ち話するよりは腰を落ち着かせよう。とりあえずついてきなさい。お茶でもだそう。』
そういうと老人はついてくるように促し真っ暗な森を歩き始めた。
『どうする智樹?』
老人には聞こえないように小さな声で話しかける。
『ここはご厚意に甘えよう。このままここにいても何も始まらないし。だけど一応警戒はしとけよ。』
たしかに智樹のいうとおりだ。ここで立ち往生していても何も進展はしないしな。老人から有益な情報が手に入るかもしれない。
そんなことを考えてるうちに隣にいた智樹は老人を追いかけていってしまった。俺もおいていかれないように走り出した。
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