第一章:謎の玉

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老人の長い白髪がなびく背中を追いかけていくこと10分かくらいたった頃遠くに空中に二つの炎があるのが見えた。 そしてその炎にだんだんと近づいていくとその二つの炎が異常に大ききな城のこれまた異常に大きき門の両端を照らす灯台だということに気づいた。 『………なんだこれ、暗くてよく見えないがそうとうデカイんじゃないか?』 『たしかに。どんな豪邸だよwww』 二人して目線を上にあげたまま外そうとしない。地方からでてきた少年が都会のビルを見上げるように。つまり何がいいたかっていうと俺らは田舎者ってことさ。 『開けぇぇぇーい!ゴマッ!…………………ゴマッ!ゴマッ!』 ミハルドが門に手のひらをかざし恐らく門を開けるであろう呪文を唱える………………その巨大な木製の扉はびくともしない。 『ゴマッ!ゴマッ!ゴマッ!ゴマッ!ゴマッ!ゴマッ!ゴマッ!ゴマッ!ゴマッ!』 『『……………………。』』 深夜であろう時間帯にゴマを連呼する老人。完全に通報ものである。だが以前として扉は開く気配なし。 『この糞ポンコツがっ!あきやがれ!!くそっ!くそっ!』 キャラ崩壊した老人が扉を何回も蹴り始めた。なんか不憫になってきた。こんなに頑張っている否、暴れてるいるんだからいい加減扉を開いてやればいいに。 『そういえば夜間は扉があかないんじゃった。裏口に回ろうかのぅ。』 『…………………。』 『wwwwwwwwww』 訂正しよう。こいつ只のアホ野郎だ。自分の家の仕組みくらい把握しとけって。 『こっちじゃ。ついてきなさい。』 そして老人ことゴマ男爵はなにごともないようにスタスタと歩いていく。 本当についていっていいんだよな?めっちゃ不安なんだけど…………。
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