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『ふふふ……いきなりこんなことを言われたらそういう顔になるのも当然。』
こいつわざとこっちが混乱するようにいいやがったな。
楽しそうに微笑みながら言うミハルドに対し、このジジィ完全に遊んでやがると思っていると友樹と目が合いお互いに無言で頷いた。
『失礼失礼。きちんと分かりやすくこの世界の事から説明しようかの。』
それを察したのかミハルドは咳払いを1つしてから
前屈みになった。
『この世界はニヴルヘイムと言って生けるもの全てが神や聖霊に恩恵を受け、魔術が生活の中心となる世界じゃ。』
まぁ、そんなもんだよなと俺。
予想通りすぎてワロタと智樹
『ほぉーう。ここは普通驚く所だと思ったが中々の反応じゃな。なぜだ?』
『勘です!』
部屋の本棚がその系統で溢れている奴が元気よく嘘を即答してくれました。
ミハルドが無言で俺を見つめる。俺にも答えを求めているようだが生憎俺も同じでね。
誤解を招きそうだから一応言っておくが同じなのはそういう系統を知っていたからある程度予想出来ていた。という部分だけで決して本棚に溢れる程などない。というか全くない。漫画はいっぱいあるけどな。
故に、俺も同じくですと答えておいた。もちろん嘘なんだけどさ。
『1つ質問してもいいか?』
急に敬語をやめ、声のトーンを1つ下げた智樹が睨み付けるようにミハルドを見ながら言った。
なんかちょっと切れ者風的な所がかっこよくて非常にムカツク。
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