第一章:謎の玉

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『よかろう。何でも聞いてくれ。』 突然の智樹の変化にも特に気にすることなくミハルドは淡々と言い目を合わせた。 『あんた、俺達がどこの世界から来たか知ってるんじゃないのか?』 一瞬、何を言ったのかと思ったが智樹が言った瞬間にミハルドの眉がピクッと動いたのを俺は見逃さなかった。まさか当たりなのか? 俺は返答を期待していたが当の本人はひたすらに無言。だが智樹の目を凝視し離そうとしなかった。 『答えないと言うことは当たりと受けとって次の質問だ。俺達をこの世界に連れてきたのはあんたじゃないのか?』 『なんでそうなったんだ?根拠は?』 またもや隣から突拍子もない発言が聞こえてきたため反射的に言ってしまった。というかここら辺で聞いておかなければ完全に理解できなくなる。 『ではでは、おつむが残念な司の為に解説してあげようか』 さらっと吐いた毒は俺だけに向いていたが根拠はミハルドにも向けて説明するつもりらしい。 『俺が会話の中で違和感を感じたのは、ミハルドがここは魔術が生活の中心となる世界といい俺達が驚かなかった。その事に対してミハルドが驚いていた。』 たしかにそうだった。まぁ、魔術が無い世界から有る世界に来たら普通驚くよな。俺達は幸いにも似たようなものを知っていたから驚かなかっただけで。。誤解を招かないように言っておくが俺は智樹みたく(ry 『これはつまりミハルドは最初から俺達が魔術の存在を知らないと思っていたという事ことになる。』
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