6人が本棚に入れています
本棚に追加
『太郎兄が玉に触れた瞬間に玉が黒い煙をだし太郎兄を飲み込んだ。そしてその煙が晴れた時に現れたのはもはや兄とは呼べない人の形をした黒い怪物だった。』
ここでミハルドが一旦大きく間を開け、そして今までにない表情を浮かべていた。
それは哀しみ。こちらまで伝わってくる程、大きい。恐らく………どう考えてもいい展開にはならないだろう。いくら心の声でもwがつけらんないぜ。
『"それ"はいきなり襲いかかってきた。されども私達は攻撃を避けて避けて"それ"に声をかけ続けた。何度も何度も………。だがいくら声をかけようとも帰ってくるのは荒々しい雄叫びのみ。このままでは私達の命が尽きるのは時間の問題だった。』
正直、この手の話し自体は私がこよなく愛する漫画、アニメ、小説でよく有るものだ。しかし、こうして実際に会って聞くとやはり違う。地味に二次元と三次元の違いを意識してしまっている。
ごめん、こんな時に考えることじゃないwwwwwだが反省も後悔もはしないwww
やっとwをつけた私の思いなど知らずにミハルドは話しを続けましたww当たり前だがなwww
『いくらかの時間が過ぎ私と次郎兄は目を合わせお互いに頷き、覚悟を決めた。故に、私達は声の代わりに魔法と刃を兄に向けた。だが"それ"の強さは圧倒的だった。一撃は地を砕き、走れば見えるのは残った影のみ。私達は文字どおり死力を尽くして戦った。…………結果として"それ"に止めをさした時には私は瀕死の重症を負い、次郎兄は帰らぬ人となっていた。』
最初のコメントを投稿しよう!