第一章:謎の玉

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『そういう脅しは困るよ、中二病先輩。』 『うるせぇ、せっかく乗ってやったのにあんな態度にでるからだこげ茶頭』 ちなみにこげ茶頭とは 智樹のことで髪の色が生まれつきこげ茶なのでそのことからきている。 そしてやつが俺を中二病というのも俺の髪型から来ているらしい。 すこし長めの黒髪で左側の前髪を目が隠れるくらいにまで伸ばしているあたりがそう見えるんだと。 俺は別にそんな意味で 伸ばしてるんじゃないがな。 そして当たり前だが中二病ではない…………はず。 『今日も一緒に帰ろうぜ?』 『三年にもなって男と二人か………』 『そうゆうこと言うなよ司。悲しくなるだろ……』 『『………はぁ』』 二人同時にため息をつく。一回くらい彼女と並んで手を繋ぎながら帰りたかったな。 そんな悲しいことを考えているといつのまにかチャイムが鳴っていたらしく直されていた教室の扉が勢いよくあけられすさまじい胸筋の持ち主田中が入ってきた。 つか今のでまた扉壊したろ田中。 『お前ら、もう休み時間は終わりだ!席につけ!』 相変わらず壊した扉を全く気にすることなくまだ席についてない生徒を叱咤する。 『じゃ、帰りな』 そう言うと今まで隣にいた智樹がそそくさと自分の席に帰っていった。 田中はいきなり黒板にでかでかと''就職''と''進学''と書いた。 『お前たちはこれから大きな大きな選択をすることになる!それについてだが………』 えっ?続きが気になるって? すまん、睡魔に勝てなかったからこの先はしらん!
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