第一章:謎の玉

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そしてその後の授業というか進路についての説明も眠り続けあっという間に昼休み。 『どう考えても寝過ぎだろjk』 とサンドイッチをつまみながら俺の怠けていた三年生一日目を指摘する。 『ねみーもんはしゃあない』 人は睡魔には勝てないんだよとしょうもないにも程があるいいわけをいいながら母親お手製のお弁当を食べ進めていく。 場所は屋上、時間は昼休み向かい側にはこげ茶ロリコン 昼休みは必ず屋上で智樹と二人でたわいのない会話をしながら昼飯を食べるのが一年のときからの習慣になっていた。 『そんな子にママは育てた覚えはありません!!』 急に智樹が真剣な顔でそういい放つ。 あーまたあいつ変な流れを持ってきやがった。さっきはそれに乗っていろんな意味で痛い目にあったからな。今回は無視でいこう。 『そんな子にママは育てた覚えはありません!!』 そんな俺の意思とは相反して俺の返しを期待するかのようにあの馬鹿はもう一度同じ台詞を言う。 ここはなにかしらのらなきゃいつまでも続くなと今までの経験から悟ったので重い腰を上げるとするか。 『ごめんなさいママ!でも僕はどうしても寝なきゃいけない理由があるんです!』 『それはなんでなの司ちゃん?』 『寝ている間はてめぇの醜い顔見なくてすむからなぁwwww』 先程の恨みも含めていい放ってやった。今回は俺の勝ちだ! 『醜い顔のてめぇってだれ?司ちゃん?』 『そんなんお前しかいないだ………ろ』 と俺が目の前の智樹に指を指した瞬間にはそこに鏡があった。鏡ということは当然写るのは指を指している俺なわけで。 『自分指して醜い顔とかざまぁwww』 あぁ、こいつはなんでこうもこんなしょうもないことを思い付くんだろうか。 そこに感心こそするが尊敬などは微塵もする気にならんがな。 最後のご飯を口にいれ今だに鏡を持ったままの智樹に制裁を下すために立ち上がる。それと同時に奴も立ち上がり屋上を走り出す。
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