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『悪いな超絶美少女じゃなくて』
こいつなんで考えてることわかるんだ?と思っていたのもつかの間
『それは……………禁則事項です。』
一切口には出していないはずなのに俺の心の声を察し、人差し指を口に当てウィンクをしながら言う。
バキッ!
『ぐぼぉ!?』
クズ野郎が一匹、体をくの字に曲げ壁にぶつかる。
とりあえずいらっときたから奴の横っ腹に回し蹴りを入れておいた。
反省はしてない。後悔?なに?それ?美味しいの?
なんにせよまだ朝○奈さんの真似でよかった。
これが佐○木の真似だったら全世界の同士達に変わって制裁をくださなきゃいけないところだった。
だがさらにそれが両○式の真似だったらその瞬間に黄泉送りにするがな。
いや、まじで両○式やばすぎるわなどど考えていると脇腹を押さえながらよろよろと立ち上がった智樹が目の前にある空き地の真ん中あたりを指で指していた。
『あれ、なんだ?』
智樹が指を指した場所を目を凝らして見ると地面になにか、白い光を放っているのものがあるのが見えた。
『見に行こうぜ!』
少年の様に目を輝かせて急にテンションが上がった智樹が見ようと誘ってきたがそこは冷静になり携帯を開き時間を確認する。
『バスの時間はいいのか結構ギリだぞ。今日バイトだろ?次のやつ逃したらバイト完全遅刻になるけど?』
『…………気にすんな!言い訳なんざいくらでもある!』
サラッと最低な発言をして光の正体を確めるべく空き地に入っていく。俺もそんな智樹に続いて進んでいく。
後からして思えばこの時の自らの好奇心に忠実な故の選択が全ての始まりだった。
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