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そしてその光の正体は空き地のど真ん中にある眩しいくらいに白く輝く野球ボールほどの玉であった。
『明らかに不自然だよなこれ?』
そう重いながらも俺がその玉を手に取る。見た目よりは重く、触った感じは固くて水晶のようだった。
『たしかに。こんなに光る野球ボールがあるわけないしな。……って固!?』
智樹はその光る玉にデコピンをして予想外の固さに指をやられたらしく指を押さえて悶絶している。
まじ心のそこからざまぁぁあああwww
いかん、智樹のが移ってしまった。これ以上移らないように気を付けなくてはいけないな。
つかそんなことよりなんなんだこの玉は。なんで光ってるのがさっぱわからない。
『もってみろよ』
『これなんに使うんだろうな?』
智樹が頭を斜めに傾けながら、俺が差し出した玉を上から掴もうとして握った瞬間、玉が輝きを強くした。
『な、なんだ!?』
驚く智樹。
『手が離れねぇ!』
急いで玉を離そうとして手を引っ込めようと二人してもう片方の手でくっついている手を引き離そうとするがびくともしない。例えるなら強力な磁石のS極とN極のようだ。
智樹の方を見てみると人を馬鹿にしたような顔をして親指と人差し指を突きだしこっちを見ていた。
そして一言。
『必死になってる司とかまじプギャーwwwwwwww』
『死ねぇぇぇええええ!!』
俺が心の底から思いきり叫ぶ。
それに呼応するかのように玉から放たれる黄金の輝きが一際大きくなり、周りの景色が崩れるように歪み始めた。
『………司がそんな大きな声で叫ぶから!』
『俺のせいか!?絶対違う!それに、元はといえば智樹が人を馬鹿にするからだろ!』
二人が焦りながら無意味な口論をしてると玉の光が収まり崩れていた筈の景色も戻っていた。。
とりあえず収まったのか?
などと思っていると今度は急激な眠気に襲われ、耐えることもできずあっという間に俺は意識を手放した。
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