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「理香さんは、身長、何センチ?」
私は、焦った。喉の寸での所まで、
『理香さんは、バスト、何センチ?』
と声が出掛かって、急ブレーキを踏んだからだ。
妹の理香が突然言った。
「先輩!!ロリコンでしょ!?」
こんなにど真ん中のストライクゾーンに決まる豪速球が存在するとは思わなかった。
私は卒倒し鼻血が流れ始めた。
「あらあら先輩、水の中ばっかりにいるから……」
妹の理香がそう言うと、姉妹は具合が悪くなった私を二人でプールから、引き上げた。
二人は、もはやサーカス小屋となっている、私の股間を観て、大笑いしている。
妹の理香は続けて言った。
「あら、あら、先輩こんなになっちゃって!こんな所に来る前には、エロ本かAV観て、ちゃんと抜いてから来なくちゃ駄目よ!!」
ついに理香から、淫語まで出た。
私は、咲と理香の巨乳の感触を感じながら、両脇を支えられ、プールサイドに繁っている桜の木の木陰に寝せられた。そして、瞬時だけ気を失った。
笑い声が聞こえる。目が覚めようとしていた。
何ということだ!!咲と理香が誰もいなくなったプールサイドの、私の直ぐ傍の桜並木の木陰で、水着からA高校の夏服に素早く着替えていた。
私は、全く、偶然、理香のセクシーで綺麗な、生の臀部と、二人でお揃いの青の縞々のパンティーをちらっと見てしまった。
ふたりの着替えはあっという間に終わった。私は、まだ気絶しているふりをした。
「先輩!!チラ見したでしょ!?先輩のエッチ!!」
私は、吹き出して目を開けた。理香の声だった。
理香は更に聞いてきた。
「先輩の名前教えて」
「ヤマモト タカシだよ」
「よくある、山本にリュウ、隆」
「私たちの姓は、キタダ。北にたんぼの田、北田」
「じや、北田 咲さんに北田 理香さんだね」
「そうだよ!」
理香がさっきから言っていた。
そこへ咲が口を挟んだ。
「理香、アドレス交換したら?山本先輩と。貴方が私の分も代表してさ。これも何かの縁かもしれないから………」
私は、二つ返事で携帯電話の赤外線交信機能を使って、北田理香とアドレスを交換した。
『先輩!!??早く家に帰って、シコシコして発射しないと病気になるわよ!!』
理香からまた淫語が飛び出した。
二人は、じゃ、またいつか……と言って笑いながら帰って行った。
私も、家に帰って早くシコシコしないと、気が狂いそうだった。
自転車にまたがり、ポールを立てた状態で家路を急いで帰った。
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