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第2章 咲と理香の家に招待される
私は、狂ったようになって、毎日、毎日、シコシコしていた。
咲と理香のあの肢体が目に焼き付いて離れない。
決めはいつも、あの桜並木の木陰で観た、二人の青の縞々のパンティー姿と、極め付けは、理香の生尻だった。
私の魚雷は、今度は宇宙ロケットに変わり、いつも部屋の天井を仰いでいた。
スクール水着、巨乳、股間、縞々パンティー、生尻・・・、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、発射!!!当たり前だがロケットは飛ばない。
こんなむらむらな状態が、二週間以上も続き、青森の季節は、真夏から秋めいてきた。
私の仕事は、行政書士。
事務員も雇わず、一人で、ひっそりと、事務室も持たず自宅で開業している。
『山本行政書士事務所』という看板がどうにか家の外壁に掲げられているだけである。
現在、受け持っている仕事もあるのだが、自宅の自室兼事務室での仕事が、あのでき事があってから、全然手に付かなかった。
机に向かって一旦は仕事はするのであるが、日中でも一時間おき位に、発射台、つまり自室のベットに仰向けになりロケットの発射を試みていた。
アメリカのNASAも日本のJAXAも、私の打ち上げの頻度には絶対に適わない。
咲と理香は、そんな私にとって、自宅の天井の上、屋根の上、その上の空の彼方の宇宙のような存在であった。
そんなモジモジしているある日曜日の昼、私の携帯電話のメール着信音が鳴った。
発信者を見て、私は信じられなかった。北田理香からのメールであった。
『今日の夜八時頃、良かったら私の携帯に電話を下さい。番号は、090×××××××× 北田理香』
私は、信じられない心境だった。
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