蘇った修学旅行

一 女子学生

価値観の相違が、此の事件の真相じゃあないかとの私の分析だ。只、Ｍさんの奥さんは、少年の心の闇を、みに抜けなかった事か、深く立ち入った事だ。だが、此からの少年法は、少年だと言っても、死刑に値する事だ！多角化する傾向かに依って犯罪の方向性は、兇悪の一途に変わるのかと思うと此れ又やりきれない！

闇の中と言えば、彼は、家庭の中での親からの虐待を受けていたと聞く。だけど、そう言えるならば、僕等の子供の頃のしつけは、厳しかった。逆に言えば、僕は、小学3年生から中学生になる迄、苛めを受けていたが、一切抵抗などしなかった。我慢、我慢を自分自身に課した。無論親に言う事が、その時は、恥じだと感じていた。その後、小学5年生から、先輩の紹介で、剣道に打ち込んだ。だが、元来が、攻撃的でないか、練習の時は、打ち込む事は、出来るのだが、いざ、相手と向き合う事が出来なかった。だから、相手になるどころの騒ぎじゃ無い。しかし、恐怖と言うべきものではない。逆に相手を殺しかねない勢いである。一端、タガが、外れると、自分自身が、抑える事が出来ないと言う事を知っているので、しないだけである！

普通カッとなるらしいが、自分自身の場合は、返って、冷めてしまうのである。あくまで、カッとなると見せかけて、冷静さを分析するのである。魔剣かも知れないから、注意する様先輩から、薫陶を受けた。