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それはルネとリネの誕生日から二週間が過ぎた頃。
この日はリリー・ロデフ・ルデフ・ロトフ・ルネ・リネの六人で食事をしていた時。
ルネ「リネ、口にソースがついてるよ」
リネ「ホントだありがと兄さん」
リネは口についていたソースを拭う。
リリー「リネは相変わらずおっちょこちょいね~、この前なんて魔法薬で失敗して爆発したんだもの」
リリーは思い出したのか口元を押さえてる。
ルデフ「リネはまだ可愛い方だよ、ルネなんかこの前一緒に山を歩いていたら途中でキノコを見つけて食べたんだけど」
ロトフ「それが毒キノコで危なかったわい」
ロデフ「確かにそれを考えたらリネの方がまだ可愛いな」
ルネ・リネ「「……何でこんなに似てるんだろう?」」
ルネとリネはお互いの顔を見て呟いた。
リリー「双子だからでしょ?」
ルネ・リネ「「え~!」」
回りは笑うが二人は頬をプゥッ!と膨らませていた。
その時。
フッ、と部屋が暗くなる。
ロデフ「なっなんだ!」
リネ「兄さん…」
ルネ「大丈夫だよリネ」
その時。
ガシャーーーン!!!
急にガラスが割れる音がした。
リリー「きゃ~!」
ロデフ「リリー!」
ロデフはとっさにリリーを抱き締めた。
その時。
ルネ「うわあぁぁぁ!!」
突然ルネの悲鳴が聞こえた。
リネ「兄さん!」
ルネの声がだんだん遠くなる。
リネ《フラッシュ!》
リネは光魔法のフラッシュを使う、使えたのは一瞬だったが、そのあと部屋の電気がついた。
五人はルネを探すがルネはいなく、窓ガラスが割れていた。
リリー「ルネ!」
ロデフ「誰か居ないか!」
廊下から足音がして扉を慌てて開いたメイドが言う。
「はい!」
よほど慌ててきたのか息が絶え絶えだ。
ルデフ「いったい何が起こった」
息を調えたメイドが言う。
「はい、いきなり屋敷全ての電気が消え、しばらくして元に戻りました、現在屋敷を散策してますが今の所何も盗まれておりません」
ロデフ「と言うことは最初からルネを拐う事が目的だったのか」
リリー「そんな!」
リリーは泣き崩れてしまった。
リネ「お母様」
リネはリリーのそばに駆け寄る。
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