0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「よお、デップ!!」
突然僕の名前が呼ばれたように思えて、ハッと目をさました。
「何ぼおっとしてんだよ。」
近頃、僕の何が魅力なのかずっとつき回ってくる男、彼の名前はジェームス。彼はクラスの人気者だ。
「お前のことだから、どうせジョニーのことでも考えてたんだろ?もうあいつは死んだんだ。あいつの事なんか忘れろよ。」
ジェームスはケラケラと笑った。
「忘れろとか言うな!!」
僕は叫んだ。僕はあれ以来、ジョニーのことばかり考えていた。僕のせいだ……。ジョニーが死んだのは、僕のせいなんだ。
「まっ!シケた顔なんかしてねぇで、これでも飲めや。」
そう言ってジェームスはウコンの力を差し出した。「サンキュー」僕はそう言ってウコンの力を飲み干した。身体の底から元気が湧いてくる。
「明日、ジョニーの墓参りに行かないか?」
僕は無意識にそう言っていた。
最初のコメントを投稿しよう!