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「おいおい、またトオルが敵かよー。」
トオルとは俺のことだ。俺とペアにならなかったチームはいつも嫌だなあという顔でゲームを始める。
はじめは四人だったが、面白がり参加するやつらが増えてきた。
罰ゲームを受けるのは最後になったチーム、あるいは指定された色と違うものをもって来たやつらだ。
暗い中で行うゲームなので、明るいところで見ると色が違ったりすることがよくある。
そんなときの罰ゲームは別に用意してある。
ボディピアスをあけるためのピアッサーを用意し、本人の承諾なしに体のどこか一箇所あけるというものだ。
焦って探し判断を誤ったやつにはドベよりも痛い罰を与えることにしている。
一か八かの判断は地獄を見る。
俺はその様子を大笑いで見ていた。
「いい思い出になるな。」
やられたやつは悔しそうにもう一回もう一回と楽しそうにしていた。
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