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「お前、そのピアスもおはずしてもいいんじゃない?」
ケンイチは下で黒く光るピアスをぺろっと触り
「意外と気に入ってんの、これ」
と男にしては可愛すぎる八重歯を見せてにこっと笑ってみせた。
「あーどっか女でも探しに行くか。」
ケンイチが退屈そうにそう言った。
いつものことなのだが、俺には彼女がいるため断る。
するとケンイチが俺の携帯をとりあげ彼女に連絡する。
「あ、れみちゃん?俺、ケンイチー。今から俺の彼女探しするから、トオルちゃん借りてもいいー?あ、まじ?ありがとおね。トオルちゃんが浮気しないように、俺が見張っとくから安心して。じゃねー。」
ピースをしながらこちらを見ている。
ケンイチもケンイチだが、俺の彼女も何を考えているのか分からない。
俺は仕方なくついて行くことにした。
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