1人が本棚に入れています
本棚に追加
ついに目的地の階へとたどり着き物陰から様子をうかがう。
視線の先には銀色に彩られた扉があり、その扉を守るように護衛である敵が2、3確認できる。
本来ならもっと多くいたはずだが仲間のおかげでここまで人数を減らすことができた。
あとはココを何とか突破し、扉の向こうにいる魔王といよいよ最終決戦だ。
ここまで走りつづけて切らした息を深呼吸で整える。窓の外を見上げるといまだに薄暗い雲が太陽を覆い隠している。
チャンスは一度っきり仲間の犠牲を無駄にはできない。あらためて気合いを入れ直し、物陰から堂々と歩き出す。
それに気づいた護衛たちが一斉にこちらに視線を向けた。手前の護衛と目があった瞬間に勇太は走り出した。
最初のコメントを投稿しよう!