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これは罰ゲームなのだから。
罰ゲームの内容は孤高の魔王を守る護衛の網をかいくぐり告白できたらするといった、単なる遊び。
だから別に振られても心に傷を負うことはないのだ。
それなのに返ってきた返事は、予想を大きく裏切るものだった。
薄暗く太陽を覆っていた雲の隙間から太陽の光が差し込み、彼女を照らす。
そんなどこか幻想的な彼女の口から思いもよらない言葉が飛び出した。
「私もずっとあなたのことが好きでした。つきあってください。」
「へっ?」
翌日の朝。
学校へと登校中歩いていると周りのみんなからの目線がものすごく痛い。
理由は簡単。孤高の魔王を腕に抱きつかせ歩いているのだから。
「あ、あの。あんまりくっつかないでくれません?」
「なんでですか?いいじゃないですか。好きな人とはこうするものと聞きましたよ?」
「いやまぁ確かにするけどさ。」
「だったらいいじゃないですか!」
というね。まさか真央さんがこんなに甘えん坊だとは思いもよらず朝から大変です。
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